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[産経新聞] 【主張】蓮舫新代表 疑念抱え船出できるのか (2016年09月16日)

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民進党の新代表に選出された蓮舫氏は、野党第一党の党首にふさわしい資質の持ち主なのか。重大な疑念を抱えたままでのスタートである。

最大の理由は、言うまでもなく日本と台湾の「二重国籍」問題を指摘された蓮舫氏の極めて無責任な対応にある。

代表選の終盤になって手続きに不備があったことを認めたが、公人としての基本的な事柄に関わる国籍問題を軽視し、説明を二転三転させていた。

党内から代表選の正当性を疑う声も上がる異常事態である。指導者としての政治スタイルや人間性までもが問われていることを、自覚してもらいたい。

代表選は、民進党が政権の「受け皿」たり得るかを見極める上でも重要な行事だった。だが、主として蓮舫氏の国籍問題に焦点が集まってしまった。

それもやむを得ない。国会議員が日本国籍者に限られるのは当たり前だ。国籍法には「(外国籍の)離脱に努めなければならない」との努力規定がある。

有権者の代表たる国会議員が軽んじてよい話ではない。もし、外国籍を有する政治家が自衛隊の最高指揮官となる首相や、国家機密を扱う閣僚に就くことになったらどうなるのか。

蓮舫氏は旧民主党政権時に閣僚を経験しているが、そうした問題意識を欠いていた。

台北駐日経済文化代表処に除籍の手続きをしたのは代表選の告示後だった。

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産経新聞のインタビューで国籍問題を問われると、「意味が分からない」とかわした。

すでに除籍は済んでいるかのごとく振る舞っていたが、その根拠はなかった。その場しのぎの説明を重ね、重大な背信行為を認めざるを得なくなったのだ。

旧民主党は政権を迷走させて野党に転落し、いまなお国民の信頼を取り戻せていない。自らに都合の悪いことへの指摘や批判に向き合おうとせず、現実性のない抽象的な政策を示す姿勢が党の再生を妨げてきた。

国籍問題で蓮舫氏がとった姿勢とも重なり合うのではないか。

政権の受け皿となるには、まず憲法や外交・安全保障政策で、現実的な視野を持たねばならない。建設的な党内論議を促進する気がないなら、安倍晋三政権と正面から対峙(たいじ)するのは困難である。

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