靖国神社で爆発音がした事件で、建造物侵入容疑で逮捕された韓国人の男は、再入国の際にも爆発物の材料となる火薬のようなものを所持していたとされる。
新嘗祭(にいなめさい)当日の11月23日に同神社の公衆トイレで爆発音がした際にも男が日本国内で材料を調達した形跡はなく、韓国から持ち込んだものとみられる。
同一人物が、2度も危険な不審物を空路で持ち込んだことになる。出入国時に空港でこれを見逃した日韓両国は、大いに反省しなくてはならない。
爆発音がした靖国神社のトイレからは、火薬のようなものが詰められた金属パイプ4本とタイマーや電子基板、リード線、乾電池などがみつかっている。男が韓国から羽田空港に再入国した際にもタイマーや火薬のようなものを所持していたという。
石井啓一国土交通相は「機内への危険物の持ち込みは、出国側で検査するのが国際ルールだ」と述べ、保安検査は韓国側の責任だと指摘した。機内で爆発などがあれば墜落などの惨事も予想され、出国側が責任を持つとの国交省の見解は当然だ。だがそれで、入国側に責任がないわけではない。
国内では来年の主要国首脳会議や2020年東京五輪の開催を控えており、水際警備に万全を期す必要がある。
爆発物は部品として持ち込まれれば発見は難しいとされる。麻薬探知犬に比べて爆発物探知犬は圧倒的に少ないとの指摘もある。
1987年の大韓航空機爆破事件でプラスチック爆弾や液体爆弾が使用されるなど、爆薬の多様化も発見の機会を妨げている。一つ一つの課題に答えを見つけていかなくてはならない。
もちろん、危険物とともに男を2度までも出国させた韓国側の責任は大きい。まず日本側への謝罪があるべきだろう。だが韓国政府は、男の顔写真や実名が日本国内で報じられていることについて、抗議してきた。
男にいかなる主張があれ、これに暴力が伴えばテロ行為である。事件の発生時、靖国神社は新嘗祭とともに七五三の参拝客でにぎわっていた。韓国は、静謐(せいひつ)な祈りの場をテロの爆発音で乱された被害者側の怒りを知るべきである。
テロとの戦いは、何より国際社会の連携を必要とする。韓国もその輪の中にあるはずだ。
新嘗祭(にいなめさい)当日の11月23日に同神社の公衆トイレで爆発音がした際にも男が日本国内で材料を調達した形跡はなく、韓国から持ち込んだものとみられる。
同一人物が、2度も危険な不審物を空路で持ち込んだことになる。出入国時に空港でこれを見逃した日韓両国は、大いに反省しなくてはならない。
爆発音がした靖国神社のトイレからは、火薬のようなものが詰められた金属パイプ4本とタイマーや電子基板、リード線、乾電池などがみつかっている。男が韓国から羽田空港に再入国した際にもタイマーや火薬のようなものを所持していたという。
石井啓一国土交通相は「機内への危険物の持ち込みは、出国側で検査するのが国際ルールだ」と述べ、保安検査は韓国側の責任だと指摘した。機内で爆発などがあれば墜落などの惨事も予想され、出国側が責任を持つとの国交省の見解は当然だ。だがそれで、入国側に責任がないわけではない。
国内では来年の主要国首脳会議や2020年東京五輪の開催を控えており、水際警備に万全を期す必要がある。
爆発物は部品として持ち込まれれば発見は難しいとされる。麻薬探知犬に比べて爆発物探知犬は圧倒的に少ないとの指摘もある。
1987年の大韓航空機爆破事件でプラスチック爆弾や液体爆弾が使用されるなど、爆薬の多様化も発見の機会を妨げている。一つ一つの課題に答えを見つけていかなくてはならない。
もちろん、危険物とともに男を2度までも出国させた韓国側の責任は大きい。まず日本側への謝罪があるべきだろう。だが韓国政府は、男の顔写真や実名が日本国内で報じられていることについて、抗議してきた。
男にいかなる主張があれ、これに暴力が伴えばテロ行為である。事件の発生時、靖国神社は新嘗祭とともに七五三の参拝客でにぎわっていた。韓国は、静謐(せいひつ)な祈りの場をテロの爆発音で乱された被害者側の怒りを知るべきである。
テロとの戦いは、何より国際社会の連携を必要とする。韓国もその輪の中にあるはずだ。