ちょうど52年前、昭和39(1964)年の10月10日、第18回東京五輪は幕を開けた。
世界中の青空を集めたようなと実況された秋晴れで、アジアで初めてともった聖火に人々は日本の未来を語りあった。
「体育の日」はその日を記念し、昭和41年に国民の祝日となった。「国民がスポーツにしたしみ、健康な心身をつちかう」日とうたう。
4年後に開く2度目の東京五輪に向け、半世紀の歴史を思い、制定の意義を確認し、スポーツに親しむ喜びを新たにしたい。
今年は10日当日にあたったが、平成12(2000)年から10月の第2月曜日となって久しい。
連休にして余暇を楽しんでもらう意図は確かにスポーツに触れる機会も増やしたが、制定当初の意義があいまいになり、忘れがちではないか。
歴史に刻まれた東京五輪の価値を思えば、体育の日は10月10日だとカレンダーに明記されるべきである。「スポーツの日」へ名称変更をめざす動きもあるが、まずは記念の日に固定し、あの頃を知らない世代にも、広く語り継ぐことから始めたい。
2020年大会開催に向けたスポーツへの関心の高まり、広がりを思う。今夏のリオデジャネイロ大会のメダリスト87人が7日、オープンバスなどに分乗し、都心をパレードした。沿道は約80万人で埋まった。大きな話題となった4年前のロンドン大会のときは約50万人で、それを上回る。
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パレードには今回、パラリンピアンも加わった。ぜひ、この空気を4年後につなげたい。
発足1年を迎えたスポーツ庁の鈴木大地長官は、取り組み方針として「国際競技力の向上」「スポーツを通じた地域活性化」などとともに、目標の第一に「スポーツを通じた健康増進」を掲げた。
「骨」と「豊」を合わせた「體」は体の旧字だ。骨格を芯とする肉体や心を育み、幼児からお年寄りまで各年代がさまざまスポーツに触れる機会を各地域で工夫してほしい。
成人の週1回以上のスポーツ実施率は40%とまだ低い。5年後に65%の目標を掲げているが、スポーツに風が吹く今こそ、環境整備や意識改革に取り組みたい。体育の日を、スポーツを通して五輪の歴史に触れ、楽しみながら実践する起点としたい。
世界中の青空を集めたようなと実況された秋晴れで、アジアで初めてともった聖火に人々は日本の未来を語りあった。
「体育の日」はその日を記念し、昭和41年に国民の祝日となった。「国民がスポーツにしたしみ、健康な心身をつちかう」日とうたう。
4年後に開く2度目の東京五輪に向け、半世紀の歴史を思い、制定の意義を確認し、スポーツに親しむ喜びを新たにしたい。
今年は10日当日にあたったが、平成12(2000)年から10月の第2月曜日となって久しい。
連休にして余暇を楽しんでもらう意図は確かにスポーツに触れる機会も増やしたが、制定当初の意義があいまいになり、忘れがちではないか。
歴史に刻まれた東京五輪の価値を思えば、体育の日は10月10日だとカレンダーに明記されるべきである。「スポーツの日」へ名称変更をめざす動きもあるが、まずは記念の日に固定し、あの頃を知らない世代にも、広く語り継ぐことから始めたい。
2020年大会開催に向けたスポーツへの関心の高まり、広がりを思う。今夏のリオデジャネイロ大会のメダリスト87人が7日、オープンバスなどに分乗し、都心をパレードした。沿道は約80万人で埋まった。大きな話題となった4年前のロンドン大会のときは約50万人で、それを上回る。
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パレードには今回、パラリンピアンも加わった。ぜひ、この空気を4年後につなげたい。
発足1年を迎えたスポーツ庁の鈴木大地長官は、取り組み方針として「国際競技力の向上」「スポーツを通じた地域活性化」などとともに、目標の第一に「スポーツを通じた健康増進」を掲げた。
「骨」と「豊」を合わせた「體」は体の旧字だ。骨格を芯とする肉体や心を育み、幼児からお年寄りまで各年代がさまざまスポーツに触れる機会を各地域で工夫してほしい。
成人の週1回以上のスポーツ実施率は40%とまだ低い。5年後に65%の目標を掲げているが、スポーツに風が吹く今こそ、環境整備や意識改革に取り組みたい。体育の日を、スポーツを通して五輪の歴史に触れ、楽しみながら実践する起点としたい。