2学期が始まった。生活変化の大きい夏休み明けは、子供の自殺が増えるという深刻な統計がある。SOSを見逃していないか。子供たちを守る学校と家庭の連携などを再確認したい。
内閣府が昨年、18歳以下の子供の自殺について過去40年間の統計を分析したところ、8月下旬から9月上旬の2学期開始前後に自殺が急増する傾向があった。
文部科学省はこうした統計を踏まえ、夏休み前から教育委員会や学校に子供の見守りを強化するよう呼びかけてきた。しかし、いじめによる自殺とみられる痛ましい問題が、また起きてしまった。
先月25日、青森市立中学2年の女子生徒(13)がJRの駅で列車にはねられ死亡した。始業式の翌日だった。目撃情報などから警察は自殺とみている。
女子生徒のスマートフォンに「遺書」が保存されており、父親ら遺族が公開した。「本当に13年間ありがとうございました」と家族らへの感謝の言葉のほかに、「二度といじめたりしないでください」と悲痛な訴えがあった。いじめたとする複数の生徒の名が書かれていた。
無料通信アプリ「LINE」で中傷を受けていたという。遺族はいじめの有無などについて学校に調査を要請した。自殺を止めることはできなかったのか。学校と教育委員会は責任を持って調べてもらいたい。
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少子化にかかわらず最近、中学生の自殺が増えているという心配な統計もある。
自殺はさまざまな要因がからむことが多い。子供の自殺は予兆が分かりにくいといわれる。とくに思春期の子供は深刻な悩みがあっても隠そうとする傾向がある。
ネットを通した交流が増え把握しにくい。だからこそ、親も教師も普段から子供たちと気軽に話し、悩みを相談しやすい関係にあるか見直してほしい。
いじめ自殺などで子供の異変を見逃し、最悪の結果を招く問題が繰り返されてきた。子供の話をじっくり聞く教師が少ないともいわれる。「多忙」は言い訳にならない。少し早く職員室から教室に向かい子供たちと話してほしい。
親は、わが子がいじめに巻き込まれていることに気づかず、あるいは傍観していないか。絶対に許されないことだと繰り返し語ってもらいたい。
内閣府が昨年、18歳以下の子供の自殺について過去40年間の統計を分析したところ、8月下旬から9月上旬の2学期開始前後に自殺が急増する傾向があった。
文部科学省はこうした統計を踏まえ、夏休み前から教育委員会や学校に子供の見守りを強化するよう呼びかけてきた。しかし、いじめによる自殺とみられる痛ましい問題が、また起きてしまった。
先月25日、青森市立中学2年の女子生徒(13)がJRの駅で列車にはねられ死亡した。始業式の翌日だった。目撃情報などから警察は自殺とみている。
女子生徒のスマートフォンに「遺書」が保存されており、父親ら遺族が公開した。「本当に13年間ありがとうございました」と家族らへの感謝の言葉のほかに、「二度といじめたりしないでください」と悲痛な訴えがあった。いじめたとする複数の生徒の名が書かれていた。
無料通信アプリ「LINE」で中傷を受けていたという。遺族はいじめの有無などについて学校に調査を要請した。自殺を止めることはできなかったのか。学校と教育委員会は責任を持って調べてもらいたい。
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少子化にかかわらず最近、中学生の自殺が増えているという心配な統計もある。
自殺はさまざまな要因がからむことが多い。子供の自殺は予兆が分かりにくいといわれる。とくに思春期の子供は深刻な悩みがあっても隠そうとする傾向がある。
ネットを通した交流が増え把握しにくい。だからこそ、親も教師も普段から子供たちと気軽に話し、悩みを相談しやすい関係にあるか見直してほしい。
いじめ自殺などで子供の異変を見逃し、最悪の結果を招く問題が繰り返されてきた。子供の話をじっくり聞く教師が少ないともいわれる。「多忙」は言い訳にならない。少し早く職員室から教室に向かい子供たちと話してほしい。
親は、わが子がいじめに巻き込まれていることに気づかず、あるいは傍観していないか。絶対に許されないことだと繰り返し語ってもらいたい。